ふりむいて、好きって言って。(仮/旧:三神くんは恋をする)
*
「これをここに代入して……あ、違います。YはYに代入しないと」
放課後、三神くんと篠宮くんと私の机をくっつけて出来た島の上には、教科書とプリントが散乱していた。
必死にシャーペンを握る篠宮くんは、頭にハテナを浮かべたまま、頭を抱えて仰け反る。
「あぁー、黒毛和牛と進級が1歩ずつ遠ざかってる気がするー」
「大丈夫ですよ……たぶん」
「たぶんとか付けないでよ。そんな俺ヤバいの」
「……」
「おい、いいんちょー」
「これをここに代入して……あ、違います。YはYに代入しないと」
放課後、三神くんと篠宮くんと私の机をくっつけて出来た島の上には、教科書とプリントが散乱していた。
必死にシャーペンを握る篠宮くんは、頭にハテナを浮かべたまま、頭を抱えて仰け反る。
「あぁー、黒毛和牛と進級が1歩ずつ遠ざかってる気がするー」
「大丈夫ですよ……たぶん」
「たぶんとか付けないでよ。そんな俺ヤバいの」
「……」
「おい、いいんちょー」