ふりむいて、好きって言って。(仮/旧:三神くんは恋をする)
*
LHR開始のチャイムが鳴って教室に戻ると、三神くんの席は空っぽだった。
最近はテスト対策のために、少なくとも午後の授業は出席していたはずだ。
相変わらず寝ていることの方が多かったけれど、来ないよりは欠席が付かないからマシだ。
あわよくば軌道に乗ってくれたら、と思っていたのだけれど。
左の視界に空いた空間が、少し寂しい。
「ホームルーム始めるから席つけー。……あれ、そこの席休みだっけ?」
扉を開けて入ってきた志谷先生が、教室をざっと見渡して尋ねる。
「そこ三神っす。サボりじゃないっすか」
「ふーん」
クラスメイトの1人が答えると、志谷先生は適当に相槌を打ち、手元の資料に目を落とした。
いつものことだから、深く追求したりはしない。
LHR開始のチャイムが鳴って教室に戻ると、三神くんの席は空っぽだった。
最近はテスト対策のために、少なくとも午後の授業は出席していたはずだ。
相変わらず寝ていることの方が多かったけれど、来ないよりは欠席が付かないからマシだ。
あわよくば軌道に乗ってくれたら、と思っていたのだけれど。
左の視界に空いた空間が、少し寂しい。
「ホームルーム始めるから席つけー。……あれ、そこの席休みだっけ?」
扉を開けて入ってきた志谷先生が、教室をざっと見渡して尋ねる。
「そこ三神っす。サボりじゃないっすか」
「ふーん」
クラスメイトの1人が答えると、志谷先生は適当に相槌を打ち、手元の資料に目を落とした。
いつものことだから、深く追求したりはしない。