Love Eater Ⅲ



「はっ……そうだ!百夜っ!」

『はあい、ってか一応まだ電話繋がってたの覚えててくれたの』

「魔王が言ってたよな?魔物の能力を奪取出来るって。あれで六花の魔女の力も…」

『無理だろうね。あれは魔物が人間と婚姻する際に適用される処置だ。それとも何?今すぐ結婚するの?君たち』

「うっ……今すぐ……とは……」

『まあ、仮にそうだとしてもだ。……無理だね。お忘れかな?六花は夜音の魔物の中でも特殊な血を引いてるんだよ?』

「っ~~~そ……だった。そう…か…そっちの力を持ってしても六花の再生能力には…」

『効果なしってやつだね』

「ぉぉぉぉぉぉぉぉ…………」

『地を這うようなか細い悶絶を響かせるのやめてくれないかな?耳障りだし』

見えるっ!見えるぞっ!

俺には見えるっ!!

完全なる他人事だと全く親身になる気がなく無情ににっこりと微笑む百夜の姿が。

しかも、あの煙管を吹かして。

ソルトとしても一縷の望みではあったのだが、見事バッサリすっぱり切られてしまうことにはあからさまに落胆してしまう。

つまるところ結局二人を阻む壁は強固に健在ということなのだ。

と、なってしまえばだ。

「………帰れ」

「えっ、嫌だぁぁぁ!!」

「嫌だぁ!じゃねえわっ!!少しは俺の苦悶を汲み取ってくれよっ!」

「だって……だってぇ……」

「あんっ?そんな目を潤ませても泣き落としは通用しねえぞ」

「っ……だって」

「だって…何だよ?」

「っ…まだ下のお世話もしてないんだもんんんっ!!」

「させるかぁ!!帰れぇぇぇっ!!」

目を潤ませてどんな理由をかましてくるかと思ったら変態発言かよっ!

本当にぶれねえ変態だなおいっ!!

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