Love Eater Ⅲ




___3日後



「平和っすねえ」

「……平和だねえ」

そんな会話とも言えない会話をしていたのは百夜と蓮華。

場所もお馴染み百夜の研究室。

百夜と言えばデスク前の椅子に腰かけいつもの如く煙管を吹かし、蓮華と言えば近くのソファに横たわって雑誌を眺めている。

それでも然して面白くもない内容であったのか、おもむろに閉じるとその辺に放り投げる始末。

そうして再び、

「暇っすねぇ」

そんな退屈そうな声を響かせるのだ。

それには、理由もわかっているからこそついつい笑ってしまう百夜がいて。

「お騒がせメーカーのりっくんがいないからねえ」

「居るとうぜえくらいなのに居ないと暇って……俺も末期っすかねえ」

「まあ、気持ちはわからんでもないけどねえ。無駄に愉快に悩むりっくんだし」

「あああ~、もう、何でリッカの長期休暇申請なんて出しちゃってるんですか百夜様」

「一応死にかけてガタの来ていた体だったしね。休ませないと流石にぶっ壊れてるよ。………まあ、あとは…その方が都合が良いだろうっていう親切心?」

「……はっ?」

「まあ、安心しなさいな蓮華君。心配しなくてもりっくんからはぼちぼち…」

なんて、百夜がチラリと携帯に視線を走らせるや否やだ。

まるで図ったように震え始めその音を室内に大きく響かせ始める。


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