文の幸福

静香と話をしていると、

「すみません。大谷 仁さんですよね。ご挨拶がしたいのですが、」

・・・スト子!こいつ、業界の人間だったのか、やっかいだ。どの系列だ?

と思っていると静香に逃げられてしまった。あのアマ!

「・・・しつれいですが、どなた様ですか?」

「U市会議員の大塚の娘、華です。お見知りおきを」

「どうして、オレの事知ってる?」

「あ・・・、以前、親同士の話ではありますが、仁様との縁談の話がありまして、」

「縁談?わかった、確認しておきます。」

と会釈をし、スト子のそばを離れた。

確認なんてとらない。

縁談の話はわんさか来る。

一応、候補として承るって形で親父もオレも流してる。

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