あなたの隣で、その約束を。
一つ呼吸を整えて、私は震える声を抑えながら弱々しく呟いた。
「……私のこと嫌い?」
「どこからそういう考えになるんだよ」
「出会わなければ良かったって……そういう意味に聞こえてしまったの」
「違う。出会えたのは例えようのないくらい幸せなことだって言うのに、俺は君と手を取り合って一緒に歩んでいける道が、ない。それが辛いんだ」
ああ……神様、どうして私達にこんな過酷な試練を与えたというの。
私達はこんなにもお互いを想い合っているというのに、どうしてそれを邪魔するの。
「リル、俺は君が好きだ。幼い頃からずっと」
突然の告白に、頭が真っ白になっていく。
同時に嬉しさもこみ上げてきて、溢れるこの想いを声にした。
「私も、ルーカが好き。だから……ずっと一緒にいてほしいの」
これ以上の幸せを求めるから、神様は私達に意地悪をするのだろうか。