ひみつ
「ちょっ...三倉くん.....肌荒れてるから見ないでよっ...」


「あっ.....」


彼は私の前髪を話して、うつむき始めた。


「えっ...?どうかしたの...?」


「初めて...名前呼んでくれた.....」


「えっ...?」


「いや...な、なんでもないっ.....」


急に彼はすたすたと歩き出した。


私...ほんとだ.....


名前読んじゃった...


前を見ると、大きな背中がだんだん小さくなってく。


「あっ...待ってよっ」


ちょっと早歩きをしてみた。


ちょっとずつ彼の背中が大きくなってく。


「ッハァッハァッ...」


なんで...息がっ.....


「へっ莉奈ちゃん!?」


収まって収まって...


早く早くっ.....


「ごっ.....ごめんちょっと.....最近...体調悪くてっ.....」


「ちょっと端寄るか」


肩を貸してくれて、道の脇にしゃがんだ。


「大丈夫?...喘息?」


「ううんっ...そんなんじゃないのっ.....貧血...かなぁ...」


彼は背中をさすってくれた。


また迷惑かけちゃった...
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