ひみつ
靴箱で靴を履き替えて、校門をくぐった。


今日は昨日より明るい。


当たり前なんだけど、でも今日は夕日が綺麗だ。


「それにしても、莉奈ちゃんのカバン重くない?」


「お、重いかな...?」


重い荷物は心臓に負担かけるからあんまり持つなって言われてるけど、置き勉しようにもやること多すぎて無理な気がしてる。


「莉奈ちゃんって放送部だっけ? 放送部って何するの? 俺中学からずっと運動部だから、文化部に縁なくてさ」


「文化部だけどね、体幹とかめっちゃするよ? あと、綺麗に話せるように、口の体操とかして、もう部活終わったら顔まわりの筋肉パンッパンでさ.....」


でも私には...


もう...体がついていけない...


「えっ...どうしたの?」


「いやっ...その...ね、私には合ってないって思っててさ...」


「めっちゃ今楽しそうに放送部について話してたじゃん? ほんと、めっちゃ活き活きしてたよ?話してる時」


「え...ほんと?」


「それぐらい、熱心に今頑張ってるって証拠だよ」


「しょう...こ?」


私...頑張れてる?


「顔に書いてるよ?ほら」


彼は私の目の前に立って、私の前髪をテロンとあげた。


「わぁっおでこっ!」
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