同期は蓋を開けたら溺愛でした
オフィスに着くとカッターの試作の依頼をかける。
試作には一週間かかると言われ、自分はその間、大友の企画の女性向けの構想を考えようと大友へ持ちかけた。
あそこまでお膳立てしてもらって、考えないわけにもいかないし、何より自分が手掛けたいと思う魅力的な商品だった。
「大友の蛍光マーカー。女性向けを考えたいんだけど」
「ああ。頼む。打ち合わせするか?」
「うん。時間取れる時でいいよ」
予定を聞いて打ち合わせをするために小さな会議室を予約する。
そして、大友に聞いておきたい点を書き出しておく。
女性向けにマイナーチェンジするのにはどの辺りを注意するか、他にもインクの特性など思いつく限りを書き連ねた。
10時になり、会議室に行くとさっそく書き出した内容を確認していく。
大友とタッグを組んで仕事をする機会も少なくない。
端的に要所を掴んだ仕事の進め方は、一緒に仕事をやる上で勉強になる点も多い。
それに何より仕事もやりやすく、そして結果も出す。
そういうところは尊敬している部分でもあった。