同期は蓋を開けたら溺愛でした

 目のやり場に困る状況を訴えようと大友を見ると、熱っぽい視線を向けられていた。

「お、大友?」

 嘘でしょ。大友も向こう側の人なの?
 恥ずかしがって、早々に帰ろうってなるものだとばかり……。

 それとも、昨日の観覧車といい、それ目当てでここに来たの?

 大友が急に分からなくなって、頬に手を添えられても首を左右に振って俯いた。

「恵麻?」

 呼びかけられても顔を上げられない。

 再び頬に触れようと手を伸ばされて、肩を揺らす。
 すると手は頬に触れることなく、降ろされて「……帰ろうか」と小さく言われた。

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