同期は蓋を開けたら溺愛でした

 誠心誠意がこもっていたかは別にして、謝ったはずなのに苦笑される。

「ははっ。僕、嫌われてるのかな。心配になったのは、青木さんを可愛いって思っているからだよ」

「……はい?」

 素っ頓狂な声を上げ、目を白黒させると増永さんは満足そうな顔をする。

「やっと僕を見た」

「……えっと、からかわれてます?」

 プッと吹き出した増永さんに、やられた。という感想を浮かべ、つい不機嫌な声を出して会釈する。

「それじゃ、私はこれで」

「いや、待ってよ。可愛いって思ってるのは事実だよ。僕と付き合えないか考えておいてよ」

「付き合うって、どこに」

「ははっ。そんなに僕はないの? お付き合いだよ。恋人としての」

 目が点になって固まる私に「じゃ、考えておいて」と爽やかに手を上げて増永さんは会議室を出て行った。

 何が……。なんなの。
 なんていうか、厄日?
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