同期は蓋を開けたら溺愛でした
頭が痛くなる事案が増え、足取り重くオフィスへ向けていた足を思い切って1階へ向ける。
1階にはロビーに併設されたカフェがあって、社員は休憩に使ってもいいことになっている。
カフェインでも取って気分転換しよう。
コーヒーを飲むと胃が荒れるから、カフェラテくらいしか飲めないけど、たまのカフェラテくらいなら……。
上向きかけた気持ちはある人物の登場で急降下させられた。
「青木さん。ちょっといいかしら」
私の前には腕組みした仁王立ちの水野さんが立っている。
受付で働いている清楚が売りの彼女のこんなにすごい形相は初めてお目にかかる。
「私は休憩にカフェに来ただけで、受付の方の仕事の邪魔になるといけないので」
お辞儀をして小さくなりながら横をすり抜けようとしても阻まれる。
「平気よ。私もちょうど休憩するところだから」
そう言われると強く断れない。
顎で指図され、受付の人が使うバックヤード的な給湯室に連れて行かれた。