同期は蓋を開けたら溺愛でした
今日こそは増永さんに認められるようにプレゼンしなければ。
鼻息荒く打ち合わせの会議室で待ち構える。
すると肩をグッと握られて「イタタタッ」と声を上げた。
「肩に力入り過ぎ」
「もっと優しくできないわけ?」
口を尖らせると最初こそ痛かった肩揉みも、ほどよい指圧に変わる。
「いつも通りで大丈夫だ。な?」
「うん」
手が離されると肩が温まってリラックスできているのを感じる。
「いつも、ありがとね」
「ははっ。今度、何かご馳走してもらおうかな」
同期らしい台詞に目尻を下げて答える。
「そうだね。盛大にお返ししなきゃ」
そんな話をしていると原田課長が入ってきて、続くように営業の人たちも席に着いた。
「では、文房具フェスに出す商品候補である、カッターのプレゼンをさせていただきます」