同期は蓋を開けたら溺愛でした
前に一緒に買った服は置いていけと押し切られ、その服はクローゼットにしまわれていた。
お互いにそのとき買った服を着て、アパートを出る。
前に行きそびれてしまった、水族館に行こうと誘われたのだ。
北川くんが前のお詫びだと水族館のチケットをくれたらしい。
『くれた』というより『買わせた』が正しい気もするけれど。
水族館という、買い物よりもずっとデートらしい行き先に、心が浮ついて仕方がない。
それに大友に似合う似合うと押し切られ買った服は、どれもフワフワしたかわいらしい服でどこか落ち着かない。
もちろんもらったネックレスもして、華奢なチェーンに可愛らしいデザインは服と相まって私を可愛らしい女の子に仕上げた。
「水族館なんて遠足以来かも」
「うん。私も」