同期は蓋を開けたら溺愛でした
しばらくすると「青木さん、原田課長が呼んでたよ」と言伝され、原田課長の元へと馳せ参じた。
「ああ。青木、悪いな。大友が珍しく悪酔いしたらしくて」
「そうなんですか?」
「もう帰っていいから、連れてってやってくれ」
こんな大柄な大友を私に頼む原田課長の気が知れないけれど、普段大友にはお世話になっているのだからと、任務を仰せつかった。
「立てる?」
「……ん」
顔を俯かせる大友に肩を貸し、宴会場の外へと運ぶ。
近くにいた仲居さんに「すみません。少し休憩できる場所ってありますか? 悪酔いしてしまったみたいで」と伝えると、近くの部屋に案内された。
「今日、ここのお部屋にお客様のご利用はありませんので」
「すみません。少しお借りします」
仲居さんの言葉に甘え、大友と一緒に部屋へと上がる。
和室の部屋なのはありがたかった。
畳に敷いてある座布団を並べ「横に、なれる?」と大友に声をかけた。