同期は蓋を開けたら溺愛でした

「もう、いい?」

「う、うん……。一応……」

 ドキドキしながら私も大友の方を見ると、お湯からはみ出ている肩から胸の辺りが色っぽくて目のやり場に困る。

「綺麗だな」

 目を細めて見つめる大友が私の方へと、にじり寄る。

「え、こっち来ないでよ」

「なに、言ってるんだよ。それじゃ一緒に入ってる意味がないだろ?」

「えっ、まっ、えっ、雄、タオルは?」

「俺、別にいらないだろ」

「嘘でしょ? ねえ! どこが露出するのが苦手?」

 慌てて、背を向けて顔を手で覆う。

「それは、知らないやつにジロジロ見られるから。あとは恵麻が筋肉嫌いだったらって思ってたから」

「嫌いでは、ないけど……」

「もう存分に見てるだろ。恥ずかしがらなくてもいい」

「いやいやいやいや」

 力強く否定しても、大友は近づいて肩にキスを落とした。

「ひゃっ。ちょっと、お願いだから……」

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