同期は蓋を開けたら溺愛でした

 少しだけ大友の方へ振り向いて訴えると、大友は片手で顔を覆った。

「肌がほんのりピンク色になってて、直視するとやられそう」

「あんまり見ないで」

 恥ずかしくなって肩までお湯に浸かる。

「髪の毛を上げてるのも、うなじが色っぽいな」

「……いつも小学生だって、からかうくせに」

「ああ。恵麻の女の部分を知って……」

 腕を回されて、うなじにキスを落とされた。

「ん……」

 思わず甘い声が漏れて、急激に恥ずかしくなる。

「ヤダ。もう出よう。湯あたりしちゃうよ」

 涙目で訴えると、大友が私を抱きかかえてお風呂の縁に座らせた。
 私は思わず両腕で体を隠す。

「一回、肌を重ねれば、気持ちも落ち着くって甘く考えてた」

「なんの、こと?」

 私の腕を取り、二の腕から手首の方へ指を滑らされ、体をよじる。

「重ねれば重ねるほど愛おしくなって、閉じ込めておきたくなる」

 唇へ優しくキスをして「本当に湯あたりしそうだな」と、大友は湯船から上がった。

 一糸纏わぬ大友から視線を逸らしても、目がチカチカして堪らない。

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