同期は蓋を開けたら溺愛でした
洗面所に移動して、恥ずかしく思いながらも浴衣に身を包んでふと気づく。
「ねえ、荷物を社員旅行の方の部屋に……」
洗面所から顔を出した私に、なにが? と、言わんばかりに私の旅行鞄と自身の鞄を指し示されて息をつく。
「なんだ。取りに行ってくれたんだ」
「いや、俺のは課長経由で仲居さんが。恵麻のはお前と同じ部屋の後輩が渡してくれたらしい」
「ここにいるの、バレてないよね?」
「さあ。どうだろう」
意地悪な顔をする大友は「よそ事を考えられるなんて余裕なんだな」と私に歩み寄って、噛み付くようにキスをした。
「あ、の、大友?」
「ふーん。大友って呼ぶんだ」
「待って。ねえ、雄……」
名前を呼び直しても、大友は欲情を隠そうとしない。
「もういいよな。何もしないで恵麻を抱いて寝るのは、飽き飽きしてるんだけど」
布団の上に移動する大友に手招きされ、ドキドキしながら近くに座る。
「キスからして、今日もゆっくり溶かそうか」
甘く言われ、小さく頷いた。