同期は蓋を開けたら溺愛でした

 甘く夢のような時間を過ごし、アパートへと帰る。

 その帰り道、夢物語では済まないような具体的な話を提案された。

「何件か2人で住めそうな物件を押さえてる。退居の連絡は大抵1ヶ月前だろ。今から退居の連絡をして、9月には一緒に暮らさないか?」

 いつの間に……。
 仕事の早さに目を丸くして、私は素直に答えた。

「私も一緒に、いたいな……」

 これ以上一緒にいたらどうなってしまうんだろうという不安を飛び越えて、今は僅かな時間も大友と一緒にいたい気持ちの方が上回る。

「そっか」

 満足そうに頷く大友の体に腕を回す。
 
 その腕に応えるように大友も私を抱きしめた。

「やっと、俺の気持ちに追いついて来たかな。戸惑って立ち止まってもいいから、これからは俺に話して」

「……尽力します」

「ははっ。ま、恵麻にしては上出来かな」

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