同期は蓋を開けたら溺愛でした

「風呂、行ってこい。着替え、脱衣所に置いてあるから」

「いいよ。今日は持ってきたから」

「そ」

 シャワーを浴び、持ってきたTシャツとハーフパンツに着替え、タオルドライしながら部屋に戻る。

「飯は後か? 企画の検討するんだろ」

「ん」

 シャワーを浴びている時から、すでに仕事モードで大友の声掛けにも半分くらいの意識で返事をする。

「俺も風呂、行ってくるから」

「ん」

 返事もそこそこにパソコンを開き、アイディア帳も開く。

 アイディア帳には気になる情報や、商品のイメージが書き殴ってある。
 そこに書き足してみたり、インターネットで情報を集めてみたり。

 頭の中のぼんやりしていた物を形に表していく。

 途中、大友が私の濡れたままの髪を触り、勝手に乾かしていく。
 その行動にも反応しないくらい、私はこんなカッターができるといいなという空想の世界に没頭していた。

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