同期は蓋を開けたら溺愛でした

「ほら、やっぱりさ、子どもの世話をする保護者の気持ちなんじゃない? ちょっと手がかかる子の面倒見なきゃって。それを勘違いしてるんだよ」

 その方がしっくりくる。
 馬鹿言い合える同期で、たまに私の保護者代わり。

 自分の言い分に自信を持ち、納得している私に改めてため息をつく大友が、気怠げな視線を寄越す。

「なんだよ。これこそいつもの戯れ合いだろ。それとも何か? 恵麻は俺に愛を語らせたいわけ?」

「愛!?」

 何を言っちゃってるわけ?

 私は戸惑っているのに、大友は全くの冷静で未だに気怠げでさえある。

「俺がお前のこと、どれだけ想ってるか聞きたいって意味だろ」

「ちがっ。そうじゃ、ない」

 否定してみても、結果そうなってしまうのかもしれない。
 私が大友との関係性や彼からの想いを疑う発言をすれば、それはつまり、そうなってしまうのだ。

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