飼い主の溺愛

「そう。びっくりした。あの人彼氏?」

クロくんが椎名さんの方を見る。

椎名さんも目があって私の友人と気づいたのか、ペコッとお辞儀する。

クロくんもそれにつられてお辞儀していてなんだか不思議な気持ちだった。

「ううん、わけあって色々お世話になってる人なの!コーヒーのホットのLサイズと、このケーキとパンケーキ!あとは…うーん…」

あとは私の飲み物だ。

甘いものだしコーヒーがいいかなぁ。

でもホットチョコも飲みたいような…

私が悩んでいるのがわかったのか、

クロくんが、メニューを指差す。

「女子に人気。」

チョコモカ…

「じゃあそれで!ありがとう!」

私は頼んでお財布を開く。

「なんか、いつもと違う。そっちが素なの?」

え。

あー…

「湊たちといるときはこんな感じだよー、ほかの人だとどうもなんか同じにできなくて…」

お金を探しながら答える。

あ、100円たりない…

仕方ないお札を崩すか〜

「あの人の前は?」

「え?あ、椎名さん?うーん、どうだろう〜、あ、はいこれでお願いします!」

顔を上げるとクロくんが、私を見てて、

首をかしげる。

「え、お金違う?」

「…いや、大丈夫。これ、よかったら。」

そういって、クッキーをつけてくれる。

嬉しい!

お礼を言って席に戻る。
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