溺愛依存~極上御曹司は住み込み秘書を所望する~

今なら、まだ間に合う……。

私が顔を逸らせば、ふたりの唇は重なり合わずに済む。けれど好きな人に求められたら、拒むことなどできなかった。

瞼をゆっくり閉じると、お互いの唇がそっと触れる。その温もりを心地よく思っていると、くちづけが徐々に深みを増していった。

「……ん」

唇の端から、ため息交じりの声を漏らして夢中でキスに応える。

「今すぐ、菜々子のすべてがほしい」

「……はい」

キスの合間に紡がれたストレートな言葉をうれしく思いつつコクリとうなずくと、ふたりで彼の寝室に移動した。

サイドチェストと観葉植物しか置かれていない、シンプルな寝室にオレンジ色のライトがほんのりと灯る。

ベッドの上で仰向けになった私に覆いかぶさった彼が、再び唇を熱く重ねた。キスを交わしながら一枚一枚服を脱がされ、パールのネックレスも首元からはずされる。

「綺麗だ……」

一糸まとわない私を見つめる彼の口から出た甘い言葉を聞いただけなのに、体の中心がとろけたことを自覚した。

彼の大きな手と長い指先、熱い舌であらゆるところを刺激され、恥ずかしい声をあげる。そして息を乱してひとつになり、私の最奥へ辿り着いた彼を感じながら何度も達した。

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