【極上旦那様シリーズ】今すぐお前が欲しい~俺様御曹司と甘く危険な政略結婚~
……確かに。すぐに見つけられて穴から出されそう。
「諦めなさい。副社長はあなたにぞっこんなのだから」
「でも……私、彼に愛の言葉を囁かれたことがないんですの」
「副社長が? なんだか意外ね。『好きだよ』って甘い顔で言いそうだけど。でも、副社長があなたを好きなのは誰にでもわかるわよ」
「そんなことは……」
弱々しく否定するも、自分でも彼が私を大事にしてくれているのはよくわかっていた。
一緒に住むまで気づかなかったけど、彼の私を見る目が優しい。
それは、高校や大学で蒼士が女の子達に見せていた上辺だけのものではなく、ちゃんと気持ちが込められていて、見つめられると胸がドキッとする。
でも、待って……私大事なことを忘れてないかしら?
一度、彼が仕事をキャンセルして外出した日があった。
それは愛人の元に行ったからではありませんの?
今まで幸せでウキウキしていたのに、一気に地獄の底に突き落とされている気分だ。
愛する妻がいても、よそに愛人を作る殿方はいる。
私はひとりの男性だけを一生愛していきたい。
だけど、蒼士はどうなの?
以前、愛人は作らないとか言ってたけど、実際のところはわからない。
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