【極上旦那様シリーズ】今すぐお前が欲しい~俺様御曹司と甘く危険な政略結婚~
「俺はただ部下に命じただけだよ。お礼は俺の部下に言ってやって。今度会わせるから」
「それでも、蒼士が動いてくれたから父が助かったのですわ。ありがとうございます」
ギュッと俺に抱きつく綾香の顎に手を添えて顔を上げさせると、とびきりの笑顔で彼女に要求した。
「綾香、感謝の気持ちは行動で示して欲しいな」
「行動でって何ですの?」
色恋沙汰に疎い綾香に、自分の唇を指でつついてキスを催促する。
すると、彼女は「え? え? キス? 私から?」と慌てふためく。
「俺としては綾香が本当に俺に愛人がいないことを信じたか確かめたいんだよね。キスはその証明」
少し意地悪だと思うが、彼女を愛しているが故に困らせてみたくなる。
それに、いつも俺からキスをしているのだから、たまには彼女からもして欲しい。
「それは……悪かったと思ってますわ。でも私からだなんて……そんな……はしたない」
俺から視線を逸して言い訳する綾香。
多分恥ずかしいのだろう。
だが、ここで諦める気はない。
俺は欲しいものは必ず手に入れる。
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