わたしたちのLOVE ROAD〜幼馴染と幸せになる方法〜
美湖は別に野球女子ってわけじゃない。

運動神経が悪いわけじゃないけど、肩が強いわけでも足が特別速いわけでもなかったし、野球はやろうとはしなかった。

ただ、野球に行く兄貴たちによくくっついっていってた俺たちは2人でキャッチボールやった。

俺が学童野球やりはじめてからも、ときどき暇な時には美湖とキャッチボールしていたし、中学行ってからも高校行ってからも、オフの日にやったりしていた。

久々の美湖とのキャッチボール。

「俺、4~5年ぶりにボール投げるからどこいくかわかんねぇぞ。」

懐かしいグローブの皮のにおい。
そしてボールを受けるときのパシッていうかわいた音。

なんかそれを感じてゾクゾクした。

美湖は精一杯頑張って投げてくれる。
軽く投げた俺の球ならとれる美湖。

「大丈夫。わたしレベルでとれる球しかほれないんだから問題ないよ。」

言ってくれんじゃねぇか。

「美湖、衰えてねぇな。お前どっかで野球やってたのか?」

「やってるわけないじゃん。わたしが天才なだけだよ。」

ははっ。
美湖とキャッチボールやるといつもこんな会話しながらになってしまう。

キャッチボールはボールだけじゃなくて会話のキャッチボールでもある。

「また来週もやるぞ。」

「晴れたらね。」

「晴れるよ。俺晴男だから。」
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