わたしたちのLOVE ROAD〜幼馴染と幸せになる方法〜
けど、それはかなわない願いだった…。

美湖の小さなマンションの部屋に入った俺は、美湖がもう大丈夫と部屋の中をぎこちなく歩いている間に、美湖のトートバッグの中でスマホが光るのを見た。

『どこにいる?』

『心配してるぞ!大丈夫なのか?』

『連絡よこせ!ちゃんと家に帰ってんのか?』


鮫島課長と書かれた連絡先からのLINEを見た俺は、美湖が鮫島課長と付き合っているのだと思った。

鮫島課長は尊敬できるいい上司だ。

クールな切れ長の目の細身の長身のイケメンで、歳のころは35歳くらいだろうか?
俺なんかがかなうわけない大人の男だ。
おそらく女子からの人気も高いだろう。

美湖が好きになってもおかしくない…。


俺の出る幕は…ない…。

俺はさみしくそのまま帰途についた。

案の定…次の月曜日の残業時間中にドリンクコーナーで楽しそうに話す2人を見かけた。
人目はないからと思っているのか、鮫島課長が美湖の髪をさらりとさわっている。

残業前にコーヒーを買おうと思ってドリンクコーナーに立ち寄った俺は、買うこともできず、その場を立ち去るしかなかった。

針のむしろってこのことだよな…。

この先ずっと会社が一緒である限り…美湖がほかの男とイチャイチャしてんの見せつけられんのか…。

つらい…。
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