わたしたちのLOVE ROAD〜幼馴染と幸せになる方法〜
理沙子は先週末は結婚式の準備で休んでいた。

今結婚準備で忙しく、あまり理沙子にも相談できず、残業を一緒にたのめなかったのも今回の自分が倒れた原因でもある。

わたしたちは会社の3軒横のパスタ屋さんに入った。

「ごめんね。わたし残業手伝ってあげられなくって。ほんとに美湖ひとりに負担いっちゃったんだね。」

理沙子が手をあわせて謝ってくれた。

「うん。でも今日からはちゃんと分担してくれるみたいだし、大丈夫だよ。」

「そうだね。で…」

きた…理沙子の本題はここからだ。

「ものすっごいうわさになってるけど…?」

「うん。そうみたいだね。」

「水嶋くんが美湖を抱き上げた時女子たちが悲鳴あげたって。」

「ウソ…」

「んで、水嶋くんが
『おまえら、花村に仕事おしつけすぎだろ!』っていうとフロアがシンと静まり返ったって。」

「はは…」

「これから水嶋ファンクラブに目の敵にされるから、美湖気をつけなよ。」

「…はぁ…」

「ため息つかないの。
けどさ、やっぱりまんざらじゃないってことなんじゃない?倒れた美湖を抱き抱えて病院走るなんて…」

「さぁ…わかんない…」


ほんとにわからない。

わたしにとっての悠は高校2年までの野球が大好きだった悠で。

けど、今の悠は野球をしてた自分を認めることすらできなくなってる。
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