わたしたちのLOVE ROAD〜幼馴染と幸せになる方法〜


「美湖ちゃん。」

会社を出たところで声をかけられた。
ふと声の主を見たけど…誰?

「覚えてない?ショックだなー。」

ニタっと笑った顔に見覚えがあった。

「もしかして上村先輩ですか?」

「ピンポーン!」

おどけていう感じは昔のままだ。

「お久しぶりです!この辺りで働いてらっしゃるんですか?」

「うん。まあね。久しぶりだし、ちょっとお茶しない?」

上村先輩に促されて、駅前の喫茶店に入った。

先輩は昔よくうちに来ていた。

高2の頃悠に冷たくあしらわれるようになってから、いろいろ面白いことをしてわたしを和ませようとしてくれたいい先輩だった。

「お久しぶりですね。今は何されてるんですか?」

「うん。まあボチボチ働いてるよ。
美湖ちゃん、綺麗になったね。」

先輩がにこにこ笑って言う。

「いえ、そんなことないです。わたしなんて…」

「そんなことあるよ。そんなに綺麗にしたのは誰なのかなぁ~なんて。」

「へ?」

何言ってるんだろ?上村先輩。

「まぁいいや。この辺よく通るからさ、また会えないかな?」

「はぁ…でも。
そういえば兄とは最近会ってらっしゃるんですか?」

「あ、あー。花村先輩とは…会ってないかな?」

「そうですか…。」

昔はあんなによく兄を訪ねてきてたのにな…

「あ、そうそう。俺、用事あるんだった。帰るよ。」

「はぁ…そうですか…。」

結局、先輩はコーヒーを一杯おごってくれて、そのまま足早に手を振り、去っていった。

何だったんだろう?
いったい…?
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