【極上旦那様シリーズ】俺のそばにいろよ~御曹司と溺甘な政略結婚~
主に柊吾さんの衣服や書籍。それらを開梱し、書籍は書斎の本棚へ、衣服はドレッシングルームにしまう。
その作業は午後いっぱいかかってしまった。
夕方に柊吾さんから夕食はいらないとの電話があり、夕食は簡単にわかめと卵を入れたうどんにした。二十一時と、遅い夕食になってしまった。
リビングの隅に段ボール箱はまだ九個残っている。
あ! ネクタイを出していなかった。何本かはクローゼットに入っているけど、好きなネクタイをつけたいかもしれない。
私はうどんを食べ終えると、再び段ボール箱の中身と格闘した。ようやく目当てのネクタイを見つけたころには一時間が経っていた。
十畳ほどのドレッシングルームは壁に沿って服がかけられ、中央にはカフスや腕時計などの小物が収納できるガラスケースがあった。
ネクタイを皴にならないよう丁寧にクルッと丸めてガラスケースの仕切りの中にしまう。
「ショップみたい。お客さま、このネクタイがお似合いかと思います。なんてね」
「お店屋さんごっこかい? 心春が店員だったら全部買い占めそうだ」
半分ほどしまい、出来栄えに満足していると、突如として柊吾さんの声が響き、ビクッと肩を跳ねらせた。
あわあわと振り返った私の目に、開いていたドアに寄りかかり口元を緩ませる柊吾さんが映った。
その作業は午後いっぱいかかってしまった。
夕方に柊吾さんから夕食はいらないとの電話があり、夕食は簡単にわかめと卵を入れたうどんにした。二十一時と、遅い夕食になってしまった。
リビングの隅に段ボール箱はまだ九個残っている。
あ! ネクタイを出していなかった。何本かはクローゼットに入っているけど、好きなネクタイをつけたいかもしれない。
私はうどんを食べ終えると、再び段ボール箱の中身と格闘した。ようやく目当てのネクタイを見つけたころには一時間が経っていた。
十畳ほどのドレッシングルームは壁に沿って服がかけられ、中央にはカフスや腕時計などの小物が収納できるガラスケースがあった。
ネクタイを皴にならないよう丁寧にクルッと丸めてガラスケースの仕切りの中にしまう。
「ショップみたい。お客さま、このネクタイがお似合いかと思います。なんてね」
「お店屋さんごっこかい? 心春が店員だったら全部買い占めそうだ」
半分ほどしまい、出来栄えに満足していると、突如として柊吾さんの声が響き、ビクッと肩を跳ねらせた。
あわあわと振り返った私の目に、開いていたドアに寄りかかり口元を緩ませる柊吾さんが映った。