【極上旦那様シリーズ】俺のそばにいろよ~御曹司と溺甘な政略結婚~
「柊吾さんっ! 気がつかなかった。お帰りなさい」
「ただいま」

 柊吾さんが私のところまで来て抱きしめる。

「心春に会えない一日は長かった」

 大事な宝物を抱きしめるような優しさで腕が回り、チュッと唇にキスを落とされる。

「私も」
「それにしても大変だったろう? ゆっくり整理すればいいのに。まあ、かわいい心春が見られたから俺は得したが」
「もうっ、顔から火が出そう……」

 楽しそうにからかわれて恥ずかしくなり、頬に熱が集中した私は両手を顔にやった。

「お風呂はまだ入っていない?」
「う、うん」
「ちょうどいい。一緒に入ろう。バスタイムさえも離れているのがもったいない。心春にそばにいてほしい」
「柊吾さん……私も」

 私は背伸びして柊吾さんの形のいい唇にキスをした。

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