【極上旦那様シリーズ】俺のそばにいろよ~御曹司と溺甘な政略結婚~
クリスマスプレゼントにネクタイにした。ショップを開けるくらいたくさん持っているけれど、私が自分で選んだネクタイを身につけてほしかった。
柊吾さんからは『必要なものがあれば使いなさい』とクレジットカードを受け取っている。しかも、未成年が使用するには恐れ多いブラックカードを。
でも、プレゼントは自分のお金で買いたかったから、カードは使っていない。
十六時からキッチンに立って料理を作り始め、見た目は上手にできた。実際に味見をし、自分でもこんなに美味しくできたのには驚きだった。
テーブルにバラの花を飾り、ガラスに入った円柱型のロウソクも三個真ん中に離して並べた。ランチョンマットはグリーンで、クリスマスカラーを意識したテーブルセッティングが出来上がった。
この部屋に足りないとしたら、クリスマスツリーだ。
「来年飾ろう」
綺麗に仕上がったテーブルを見て、笑みを浮かべた。
それからリビングのソファで柊吾さんの帰宅を待ちながら勉強をしていると、スマホが鳴った。
時刻は十八時三十分。電話は柊吾さんだった。
私はふいに嫌な予感に襲われる。
「もしもし……?」
《心春、すまない。まだ仕事が終わらなくて、帰宅が遅くなりそうだ》
電話の向こうはガヤガヤしている。会議の合間に電話をしてきてくれたのかな。
柊吾さんからは『必要なものがあれば使いなさい』とクレジットカードを受け取っている。しかも、未成年が使用するには恐れ多いブラックカードを。
でも、プレゼントは自分のお金で買いたかったから、カードは使っていない。
十六時からキッチンに立って料理を作り始め、見た目は上手にできた。実際に味見をし、自分でもこんなに美味しくできたのには驚きだった。
テーブルにバラの花を飾り、ガラスに入った円柱型のロウソクも三個真ん中に離して並べた。ランチョンマットはグリーンで、クリスマスカラーを意識したテーブルセッティングが出来上がった。
この部屋に足りないとしたら、クリスマスツリーだ。
「来年飾ろう」
綺麗に仕上がったテーブルを見て、笑みを浮かべた。
それからリビングのソファで柊吾さんの帰宅を待ちながら勉強をしていると、スマホが鳴った。
時刻は十八時三十分。電話は柊吾さんだった。
私はふいに嫌な予感に襲われる。
「もしもし……?」
《心春、すまない。まだ仕事が終わらなくて、帰宅が遅くなりそうだ》
電話の向こうはガヤガヤしている。会議の合間に電話をしてきてくれたのかな。