【極上旦那様シリーズ】俺のそばにいろよ~御曹司と溺甘な政略結婚~
 コートや服、オーリィ家のお土産などを詰めたスーツケースは、お父さんの車のトランクに入れられ、あとは出発するだけになった。

 パーティーは十六時から。

 私は花嫁らしく、白いミモレ丈のドレスワンピースを着ている。

 ラウンドネックにフリル袖。レースが上品で、膝下くらいのミモレ丈はあまり仰々しさがなく、このパーティーに相応しいと思って決めたものだ。

 髪は大きなロッドでふんわりと巻いて、シンプルな白のカチューシャをつけた。

 私の仕上がりに、お母さんは満足そうだ。

 今日のお母さんは着物ではなく、ベージュのロングワンピースを綺麗に着こなしている。

「心春―! そろそろ出発するぞ」

 自室にいた私に届くように、玄関からお父さんの大きな声が聞こえる。

「はーい」

 私はもう一度鏡で自分の姿を確認してから、水色のパーティーバッグを持って部屋を出た。

 お母さんが玄関で待っていた。

「素敵よ。柊吾さんも喜んでくれるわね」

 いちいち柊吾さんを引き合いに出すから少しめんどくさい。

「だといいけど……」

 などと言いながら白いパンプスを履き、玄関をあとにして、家の前に停めた車の横にいるお父さんに近づく。

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