【極上旦那様シリーズ】俺のそばにいろよ~御曹司と溺甘な政略結婚~
ひとりっ子の自分にはわからない感情だけど、こんなにカッコいいお兄さんだったら理解はできる。
「恵里菜? 座りなさい」
お義父さまが恵里菜さんに声をかけ、彼女はお義母さまの隣に腰を下ろした。
大きな丸テーブルだった。
私は柊吾さんと隣同士で座り、八神家と藤井家の八人がテーブルを囲むと、待ち構えていたスタッフがグラスにシャンパンを注いでいく。
未成年の私と恵里菜さんはノンアルコールのシャンパン。
乾杯したのち、シャンパンを口にした親たちは口々に祝福の言葉を言う。
この結婚が一年半後に解消されるのか、それとも続くのか。先が見えていない私は祝福されていくうちに、しだいに顔がこわばってくるのを感じた。
頬に手をやったのが目に入ったのか、柊吾さんに「暑い?」と聞かれる。
私は小さく頭を左右に振った。
そういえば婚姻届にサインをしていない。あれは指輪を渡すための口実だったのだと今さら気づく。
左手の薬指につけたエンゲージリングはお母さんがすぐに気づき、「素晴らしいわ」と褒めてくれた。
食事が進んでいき、時刻も十八時を回った。そろそろ役所へ行って、空港に向かわなければいけない時間だ。
「恵里菜? 座りなさい」
お義父さまが恵里菜さんに声をかけ、彼女はお義母さまの隣に腰を下ろした。
大きな丸テーブルだった。
私は柊吾さんと隣同士で座り、八神家と藤井家の八人がテーブルを囲むと、待ち構えていたスタッフがグラスにシャンパンを注いでいく。
未成年の私と恵里菜さんはノンアルコールのシャンパン。
乾杯したのち、シャンパンを口にした親たちは口々に祝福の言葉を言う。
この結婚が一年半後に解消されるのか、それとも続くのか。先が見えていない私は祝福されていくうちに、しだいに顔がこわばってくるのを感じた。
頬に手をやったのが目に入ったのか、柊吾さんに「暑い?」と聞かれる。
私は小さく頭を左右に振った。
そういえば婚姻届にサインをしていない。あれは指輪を渡すための口実だったのだと今さら気づく。
左手の薬指につけたエンゲージリングはお母さんがすぐに気づき、「素晴らしいわ」と褒めてくれた。
食事が進んでいき、時刻も十八時を回った。そろそろ役所へ行って、空港に向かわなければいけない時間だ。