エリート同期は一途な独占欲を抑えきれない
確認すると、芝浦からのメッセージが二件入っていた。
「本当だ。送ってくれてたんだね。全然気づかなかった」
〝依田さんからもらったたい焼きを届けに行くから〟ってことと、〝今、家か?〟って内容のメッセージは、一時間前に送られたものだった。
悪かったな……と思いながら携帯をテーブルに戻して、芝浦からの視線に気づいた。
なにかを言いたそうな顔に、たい焼きを食べながら「なに」と首を傾げる。
「さっき、俺を部屋に上げるかどうか、一瞬ためらっただろ」
そんなの、本当に一瞬だったし、まさか見透かされていたなんて思わなかった。
嫌な思いをさせたかもしれないと思い、「あー……うん。ごめん」と謝る。
「部屋にふたりきりになるわけだし、一応……でも、芝浦が女性相手にひどいことをするような男じゃないっていうのは知ってるから大丈夫かなと思って。まぁ、性格はいいとは言えないけど……嫌な思いさせた?」
警戒されたのは、芝浦からしたらいい気持ちはしないだろう。
だから確認すると、芝浦は「どっちかっていうと、性格が悪いって言われた今のほうが気分はよくない」と苦笑いを浮かべたあとで言う。
「部屋に上げるかどうかためらったのは別に。いくら同期相手でも、女なら警戒して当然だろ」
「……意外。絶対に自意識過剰とか言われるかと思ったのに」
今まで、こういう話題のときにはいつもそう軽口をたたいていたのに。
そう思い驚くと、芝浦はコップに手を伸ばしながら答える。