エリート同期は一途な独占欲を抑えきれない

「そういえばさっき、〝相手による〟って言ってたよな? ってことは今、彼女もしくは好きな子がいるってことだろ!」

「まぁ、そんなとこ」

あっさりと肯定した芝浦に、「ええー!」と場が湧く。

みんなが、相手が誰なのか、はたまた彼女なのか片想い中なのかを教えろと騒ぐなか、ウーロン茶の入ったコップに口をつける。

そうしながら、ひとり静かに、質問攻めされながらもひょうひょうとしている芝浦を観察した。

顔がいい上、高身長で高学歴。でも、それを鼻にかけるような性格ではない。ただ、ひとをからかう意地の悪い部分があるから、よく張り合って遊んでいるただの同期だ。

……ただの同期、のはずだったのに。

そんな芝浦が最近、やたらと甘いまなざしを向けるようになった気がするのは、私の気のせいだろうか。

じっと眺める先で、私の視線に気づいた芝浦は目を細め微笑みを返していた。


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