独占溺愛~クールな社長に求愛されています~
「私はダーリンがお迎えに来てくれてるから帰るね」
「え、いいなぁ、ラブラブですね」
「うふふ~、いいでしょ~」
真梨子が赤い顔で嬉しそうに笑った。幸せオーラがにじみ出ていてうらやましい。
「それじゃ、私も帰ります」
「それがいいかもな。この前みたいなことになったら大変だ」
蓮斗にニヤッとされて、詩穂は頬を膨らませた。今日は前ほど酔った気はしないのに。
男性社員たちが蓮斗に「社長、先に行ってますよ」と声をかけて、バーの方に向かい始めた。
「お疲れさまです。来週からまたよろしくお願いします」
詩穂はぺこりとお辞儀をした。そうして真梨子に声をかける。
「私、トイレに寄ってから帰りますね」
「じゃあ、私は先に帰るね。詩穂ちゃん、お疲れさま」
真梨子がエレベーターに乗り込むのを見送ってから、詩穂はトイレに向かった。トイレの鏡に顔を映すと、頬が赤くなっていた。楽しくてふわふわしていたから気づかなかったが、思ったよりも酔っているのかもしれない。なにしろスパークリングワインと赤ワインは、サワーよりもアルコール度数が高いのだ。
大きく息を吐いてバッグからポーチを取り出したとき、女性がひとり入ってきた。四十代前半くらいの大人っぽい美人で、緩やかにカールさせたロングヘアとネイビーのシックなワンピースが似合っている。女性は隣の鏡の前で同じようにポーチを取り出した。
「え、いいなぁ、ラブラブですね」
「うふふ~、いいでしょ~」
真梨子が赤い顔で嬉しそうに笑った。幸せオーラがにじみ出ていてうらやましい。
「それじゃ、私も帰ります」
「それがいいかもな。この前みたいなことになったら大変だ」
蓮斗にニヤッとされて、詩穂は頬を膨らませた。今日は前ほど酔った気はしないのに。
男性社員たちが蓮斗に「社長、先に行ってますよ」と声をかけて、バーの方に向かい始めた。
「お疲れさまです。来週からまたよろしくお願いします」
詩穂はぺこりとお辞儀をした。そうして真梨子に声をかける。
「私、トイレに寄ってから帰りますね」
「じゃあ、私は先に帰るね。詩穂ちゃん、お疲れさま」
真梨子がエレベーターに乗り込むのを見送ってから、詩穂はトイレに向かった。トイレの鏡に顔を映すと、頬が赤くなっていた。楽しくてふわふわしていたから気づかなかったが、思ったよりも酔っているのかもしれない。なにしろスパークリングワインと赤ワインは、サワーよりもアルコール度数が高いのだ。
大きく息を吐いてバッグからポーチを取り出したとき、女性がひとり入ってきた。四十代前半くらいの大人っぽい美人で、緩やかにカールさせたロングヘアとネイビーのシックなワンピースが似合っている。女性は隣の鏡の前で同じようにポーチを取り出した。