俺様上司が甘すぎるケモノに豹変!?~愛の巣から抜け出せません~
「どこって……言っただろ、取引先のフットサルチームの助っ人だって」
「じゃあどうしてシャンプーとかボディーソープのにおいがするんですか」
「は? そりゃ試合の後にシャワー浴びてきたからに決まってるだろ。お前いいのか? 俺が汗と泥まみれのまま帰ってきても」
妙なことを尋ねる私に、周防さんはだんだんと表情を怪訝そうに変えていった。
「お前、なんか変だぞ。どうしたんだよ、ちゃんと言え」
しゃがんで目の高さを合わせた周防さんは、手を伸ばし私の顎を掴んで上向かせると、じっとこちらの顔を覗き込んでくる。
悪いこをとしてないはずなのに、私の方が目をそらしたくなってしまうのはなぜなんだろう。
「……メッセージ、見ました」
「メッセージ?」
「だ……誰に送るつもりだったんですか?」
自分はこういう場面に弱かったんだなと、知りたくなかった発見をしてしまう。
いわゆる修羅場というものだろうか。冷静になりたくても気持ちのコントロールが効かず、気を抜けば泣いてしまいそうだし、嫌味で責めるような言い方しか出来ない。
こんな自分はすごく嫌だなと思うのに、ちゃんと話し合える余裕がなかった。
「メッセージっていつのだ? 今日俺、お前になんか送ったっけ?」
「とぼけないでください! 周防さんが消す前に私見たんだから!」