俺様上司が甘すぎるケモノに豹変!?~愛の巣から抜け出せません~
駄目だ、私本当にかわいくない。確定したわけでもないのに責めるなんて、すごく嫌な女になってる。
そんな自分が情けなくて、周防さんがメッセージをとぼけたことが悲しくて、私はこらえていた涙をついにジャブジャブとあふれさせてしまった。
「ちょっ……、どうしたんだよお前? おい、落ち着けって」
泣き出してしまった私にびっくりして、周防さんが慌てて手近にあったティッシュで涙を拭う。
「周防さん浮気してる~! 私知ってるんだからあ~!」
子供のようにわんわん泣きながら訴えれば、周防さんは「はぁっ!?」とものすごく驚いた声を出した。
「何言ってるんだお前!? マジで意味がわかんねえ。俺が浮気とか絶対ねえよ」
「だって浮気相手に送るメッセージ、私に誤爆したじゃないですかあ~」
「だからさっきから言ってるそのメッセージってなんだよ? 見せてみろよ」
「あるわけないじゃないですか、自分で消したくせに~」
「はあ? お前本当に何言ってるんだ? 寝ぼけてるんじゃないのか?」
なんと不毛な会話だろう。すでに消された証拠を巡って、浮気してるしてないの水掛け論。こんなの絶対解決するはずがない。
周防さんもやってられないと思ったのか、呆れたように特大のため息をひとつ吐き捨てると、涙と鼻水でぐしゃぐしゃになってる私の顔を強引に胸に抱きよせた。