俺様上司が甘すぎるケモノに豹変!?~愛の巣から抜け出せません~
 
(周防さんケダモノっぽい……、なんかスイッチ入っちゃった?)

明らかにいつもと違う様子に、胸がドキドキと高鳴る。

激しいキスに唾液が口から零れ、それを手で拭おうとしたとき、周防さんが唇を離し零れていく唾液を舌で舐めとった。

(なんか……周防さん、いやらしい! やることいちいちエロい!)

周防さんは私の両手首を掴むと、再びキスしそうなくらい顔を近づけて口を開く。

「早く言えよ、そういうことは。俺はしんどいのずっと我慢してやってたんだぞ。俺はてっきりお前がそういうの怖がってると思ったから――」

「え?」

驚くことを言われ、目を丸くしたときだった。

手もとに置いておいたスマートフォンが電話の着信メロディを鳴らしはじめ、高まったムードが一変する。

今は電話に出てる場合じゃないと思い無視しようとしたけれど、軽快なメロディはなかなか止まらず、微妙な空気に耐え切れなくなった周防さんがついに「……出ろよ」と掴んでいた手首を離した。

「はい、椛田です」

こんなときに電話に出るのは妙な気恥しさがあるなと思いながら通話をタッチすれば、受話口の向こうからは『もしもし、小宮山です』と柔らかな声が聞こえた。
 
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