俺様上司が甘すぎるケモノに豹変!?~愛の巣から抜け出せません~
「お前……今日、小宮山さんと会ってたのか」
「え? ああ、小宮山さんもイベントに出席されてたんで会いましたよ」
「『お茶ごちそうさま』ってなんだよ、ふたりで会ってたのか?」
ものすごく不機嫌そうな周防さんから恐ろしい圧を感じて、私は彼が何か誤解していることに気づく。
これはヤバい、小宮山さんとデートしてたなんて思われたら周防さんの心臓が止まってしまう。
「ふ、ふたりじゃないです、小宮山さんのアシスタントの子も一緒で三人です。イベント後にちょっと相談を受けてただけです」
焦りながらそう説明すれば、「……ふーん」と言った周防さんから少しだけ圧が消えた。よかった。
「で、相談ってなんだよ」
それでも周防さんはあぐらに頬杖をつき、不愉快さ丸出しで尋ねる。
「小宮山さん、今度個展開くそうなんです。それで、私にヌードモデルしてほしいって」
変な誤解をされないために、正直に言った方がいいと考えた私は馬鹿だった。大馬鹿だった。
「はあぁあ!?」
驚きと怒りの混じった声で叫んだ周防さんは勢いよく立ち上がると、「っざけんな!」と私の真上から雷を落とした。