俺様上司が甘すぎるケモノに豹変!?~愛の巣から抜け出せません~
 
これまたさも当然のように言われて、私は真っ赤になった顔を手で覆うとその場にしゃがみ込んだ。

(み……見られた! 周防さんに下着姿見られたぁ!!)

彼氏いない歴イコール年齢の私、下着姿を男性に見られたのは当然初めてである。

私がこんなに盛大にショックを受けているというのに、周防さんは「あ、そうだ」と呑気な声を出すと、何やらガサガサとさせながらこちらへ近づいてきた。

「ほら、着替えのインナーとパンツ買っといてやったぞ。汗かいたままじゃ下着も気持ち悪いだろ。だからってさすがにパンツは俺の貸すわけにもいかないしなあ。感謝しろよ、デパートのランジェリーコーナー入るのめちゃくちゃ恥ずかしかったんだからな」

……この人は過剰に優しいのか、それとも案外デリカシーがないのか。

周防さんって対人スキルすさまじく高いと思っていたけれど、恋人に対してはむしろマイナスなのではないだろうか。

私は差し出されたランジェリーショップの紙袋をひったくるように受け取り、「ご親切にどうも!」と乱暴に言い放って寝室へ逃げ込んだ。

私の態度を見てさすがにまずいと感じたのか、ドアの向こうから「緊急事態だったんだから仕方ないだろ。……ごめん、悪かった」としおらしい声が聞こえた。
 
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