「やばい。やばい。あんな顔している親父、久しぶりに見たよ・・・。別に、教えてやってもいいと思うんだけどな・・・。」
「本当にびっくりしたよ。あんな顔しているおじさん、はじめて見たよ。いったい、あの鎌にどんな秘密があるんだろ?」
ミルルは、首を振った。
「ただ、あの鎌がこの村を便利にするかもしれないって事は、間違いないんだけどな。」
「そうだよね。」
ふたりは、ぬるくなったお茶をすすりながら、そんな事を話していた。
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