拾いものは危険な恋のはじまりでした
「司、後を頼む」「はい」

司に任せ、車に乗り込む。「病院、榊の所へ急げ!」

気を失っている小春の顔は腫れあがり、唇は切れ血が出ている

着ていたトップスを捲れば、腹のあたりが赤黒くなっている

「畜生・・・」

怒りが腹の底から湧き上がってくる

車が病院に着いた、直ぐに降り小春を抱きかかえ病院の中へ走る

「榊!榊、早く診てくれ!」「おいおい、どうしたんだ」

「小春を診てくれ!」「こりゃ酷いな、こっちだ」

診療台に寝かせ診てもらう。

「肋骨が折れてるかもな、レントゲン撮るからな」「あぁ」


「肋骨が2本、ヒビが入ってる、3週間は安静だな」

「分かった。榊・・・ありがとう」

「は、お前からありがとうと言われる日がくるとはな、大事にしろよ」

「あぁ」

診察室から出ると、徹が待っていた。

「司さんから、組の地下に運んだとの事です。」「あぁ」

「組に行く」「はい」

車に乗り込み、桐生組に向かう。

組に着き、お袋に小春を預け地下へと降りた。

地下は、簡単に言えば拷問部屋だ、コンクリートの打ちっぱなしの部屋に、

相楽組のお嬢と組員数人が連れてこられていた。

「奏様、私をここから出してください。」

ドゴッ! 「グェ!」

奏に顔を蹴られ潰された蛙のような声を出す女、更に殴る蹴るを無言

のまま繰り返す。あっという間に、見る影もなくボロボロになる女。

男共は、司と徹に潰され手足が変な方向を向いていて、顔も元がどんな

だったか、思い出せないくらいボコボコになっていた。
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