転生王女のまったりのんびり!?異世界レシピ ~次期皇帝と婚約なんて聞いてません!~
 髪の色や目の色は、皇帝から受け継いだようだが、顔立ちはどちらかと言えば、母親であるジャニス妃に似ている。

 垂れ目気味の目元は、一見おっとりふんわりした印象だけれど、その奥ではときおり妙に鋭い光がきらめく。

 鼻筋はすっと通り、いくぶん厚めの唇は妙に艶々として、中性的な色気のようなものも感じられた。

 その割に言動は荒っぽく、妙にちぐはぐな印象を受ける。

「母上が子供の頃、皇妃様とは一緒に遊んだと聞いている」

「それだけか? この国から援助を引き出そうとしてるんじゃないか?」

「なっ……」

 あまりにも失礼な言い草に、思わずといった様子でタケルはテーブルに手をついた。その勢いのまま立ち上がり、セドリックの方に身を乗り出す。

「お前、どういうつもりで言ってるんだよ!」

 手を伸ばして、セドリックの胸ぐらをつかもうとするタケルを、ヴィオラはテーブル越しに手を伸ばして慌てて引き留めた。

「タケル様! 今は、食事中です! 座ってください!」

 気がつけば、こちらに周囲の視線が向いている。懸命にタケルの腕を引っ張り、強引に座らせた。

「ミナホ人というのは、単純だな」

 ははっと笑ったセドリックは、タケルを馬鹿にしたような目で見やる。

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