転生王女のまったりのんびり!?異世界レシピ ~次期皇帝と婚約なんて聞いてません!~
斜面を滑り降りるスピードのすさまじさに、ぎゅっと目を閉じる。鋭く冷たい風が頬に当たって痛いくらいだ。
「ひゃああああああっ!」
この静けさの中、ヴィオラの悲鳴はどこまで響いたのだろう。
「や、やだ、きゃああああっ!」
手すりに掴まったまま、肩をこわばらせた。だが、すぐにその恐怖が疾走感、そして快感へと変わる。
乗馬はまだ習っていないが、馬を走らせるというのはこんな気分なのだろうか。
斜面の下の方へ近づき、少しずつ速度を落としたそりが、やがてぴたりと止まった。
「どうだった?」
「ど、どうだったと言われても!」
ぜーぜーと肩で息をしているヴィオラに対し、リヒャルトの方は余裕たっぷりだ、たぶん。
たぶんというのは、リヒャルトはヴィオラの背後にいるので、彼の顔が見えないから。
そして、何より彼の手がヴィオラのお腹にしっかりと巻き付いているのが落ち着かない。
いや、彼からすれば、小柄なヴィオラが転がり落ちないように気を配ってくれているだけなのだろう。悪気がないのもわかっている。
ぶん、と頭を勢いよくふり、リヒャルトの腕から抜け出して、雪の上に降り立った。
「……ものすごく、速かった、です!」
「そうだろう。その方が、すっきりすると思ったんだ」
「ひゃああああああっ!」
この静けさの中、ヴィオラの悲鳴はどこまで響いたのだろう。
「や、やだ、きゃああああっ!」
手すりに掴まったまま、肩をこわばらせた。だが、すぐにその恐怖が疾走感、そして快感へと変わる。
乗馬はまだ習っていないが、馬を走らせるというのはこんな気分なのだろうか。
斜面の下の方へ近づき、少しずつ速度を落としたそりが、やがてぴたりと止まった。
「どうだった?」
「ど、どうだったと言われても!」
ぜーぜーと肩で息をしているヴィオラに対し、リヒャルトの方は余裕たっぷりだ、たぶん。
たぶんというのは、リヒャルトはヴィオラの背後にいるので、彼の顔が見えないから。
そして、何より彼の手がヴィオラのお腹にしっかりと巻き付いているのが落ち着かない。
いや、彼からすれば、小柄なヴィオラが転がり落ちないように気を配ってくれているだけなのだろう。悪気がないのもわかっている。
ぶん、と頭を勢いよくふり、リヒャルトの腕から抜け出して、雪の上に降り立った。
「……ものすごく、速かった、です!」
「そうだろう。その方が、すっきりすると思ったんだ」