転生王女のまったりのんびり!?異世界レシピ ~次期皇帝と婚約なんて聞いてません!~
くすくすと笑っているリヒャルトの様子にようやく気付く。彼はふさぎ込んでいるヴィオラを連れ出して、気分転換をさせてくれたようだ。
「すっきりしなかったか?」
「……わかりません」
こうして連れ出してくれたのが嬉しいくせに、ヴィオラはぷいと顔をそむけた。
ヴィオラのことを子供だと思っているからこそ、こんな手を思いついたのだろう。
それなのに、ヴィオラときたら、勝手にドキドキしてしまって馬鹿みたいだ。
「そうか、わからないか――今の様子なら、悪くはないと思ったんだがな」
こちらの世界に転生してからは当然そんな経験をすることもなかったけれど、前世では絶叫マシンも大好きだったし、冬には家族でスノーボードに行ったこともある。
スピードが苦手というわけではなく、むしろ気持ちよかった。
「わからないから……もう一回、お願いします」
意識を切りかえて、リヒャルトに向かって微笑みかける。
リヒャルトにとってヴィオラは子供だけれど、子供だからこそ、彼にくっついても誰も訝しがらない。
(……これで十分だと思わなくちゃ)
一応、婚約の話は進んでいるけれど、これ以上、彼への気持ちを育てたって何もいいことはない――だから。懸命に気持ちに蓋をする。
「すっきりしなかったか?」
「……わかりません」
こうして連れ出してくれたのが嬉しいくせに、ヴィオラはぷいと顔をそむけた。
ヴィオラのことを子供だと思っているからこそ、こんな手を思いついたのだろう。
それなのに、ヴィオラときたら、勝手にドキドキしてしまって馬鹿みたいだ。
「そうか、わからないか――今の様子なら、悪くはないと思ったんだがな」
こちらの世界に転生してからは当然そんな経験をすることもなかったけれど、前世では絶叫マシンも大好きだったし、冬には家族でスノーボードに行ったこともある。
スピードが苦手というわけではなく、むしろ気持ちよかった。
「わからないから……もう一回、お願いします」
意識を切りかえて、リヒャルトに向かって微笑みかける。
リヒャルトにとってヴィオラは子供だけれど、子供だからこそ、彼にくっついても誰も訝しがらない。
(……これで十分だと思わなくちゃ)
一応、婚約の話は進んでいるけれど、これ以上、彼への気持ちを育てたって何もいいことはない――だから。懸命に気持ちに蓋をする。