転生王女のまったりのんびり!?異世界レシピ ~次期皇帝と婚約なんて聞いてません!~
「よし、じゃあ上まで戻るぞ」
ヴィオラが元気を取り戻したのを見て、リヒャルトもほっとしたらしい。
彼がそりを引っ張り上げようとすると、護衛の騎士達が慌てて遠くから駆け寄ってくる。リヒャルトは手を振ってそれを断った。
「ヴィオラは、乗ったままの方がいいと思う」
「わ、私だって、引けます!」
「ヴィオラには重いと思うぞ」
リヒャルトが軽々と引いているのを見て、ヴィオラにも対抗心が芽生えてきた。引くための紐をリヒャルトから受け取り、一歩踏み出す――。
「あら?」
一歩踏み出したはずが、そりの重さに引きずられた。後ろにひっくり返りそうになるのを慌ててリヒャルトが引き留める。
「リヒャルト様は、簡単に引いてたのに!」
「ヴィオラとは、身体の大きさも力も違うだろう。乗った方がいいと思うぞ。俺が上まで引いてやるから」
「……歩きます」
たぶん、リヒャルトはヴィオラが乗っても重さに引っ張られたりはしないだろう。それは理解していたけれど、彼一人に引かせるのは違う気がする。
そして、自力で上まで上り、もう一度、リヒャルトの前に座らされる。
「手を離すなよ?」
「はい!」
二回目も、滑り始めたとたん、ぎゅっと目を閉じてしまった。
ヴィオラが元気を取り戻したのを見て、リヒャルトもほっとしたらしい。
彼がそりを引っ張り上げようとすると、護衛の騎士達が慌てて遠くから駆け寄ってくる。リヒャルトは手を振ってそれを断った。
「ヴィオラは、乗ったままの方がいいと思う」
「わ、私だって、引けます!」
「ヴィオラには重いと思うぞ」
リヒャルトが軽々と引いているのを見て、ヴィオラにも対抗心が芽生えてきた。引くための紐をリヒャルトから受け取り、一歩踏み出す――。
「あら?」
一歩踏み出したはずが、そりの重さに引きずられた。後ろにひっくり返りそうになるのを慌ててリヒャルトが引き留める。
「リヒャルト様は、簡単に引いてたのに!」
「ヴィオラとは、身体の大きさも力も違うだろう。乗った方がいいと思うぞ。俺が上まで引いてやるから」
「……歩きます」
たぶん、リヒャルトはヴィオラが乗っても重さに引っ張られたりはしないだろう。それは理解していたけれど、彼一人に引かせるのは違う気がする。
そして、自力で上まで上り、もう一度、リヒャルトの前に座らされる。
「手を離すなよ?」
「はい!」
二回目も、滑り始めたとたん、ぎゅっと目を閉じてしまった。