転生王女のまったりのんびり!?異世界レシピ ~次期皇帝と婚約なんて聞いてません!~
「リヒャルト様、私……」
つい、口が滑りそうになった。彼への恋心が育ち始めていると、言葉にして告げそうになった。
その時、親指だけわかれていて、ほかの四本の指は一体になったミトン型の手袋が目に留まる。そのミトンに包まれた小さな手。
(……言っては、だめ)
その手袋を見たとたん、現実に引き戻された。
育ててはいけないと思っていたはずなのに、この気持ちには蓋をしようと思っていたはずなのに――リヒャルトの側にいたら、どんどん気持ちが大きくなってしまう。
きゅっと唇を噛んで、出かけた言葉を封じた。
「どうした?」
「えっとですね、帰ってお茶にしましょう。サンルームでしたよね?」
首をかしげて微笑む。子供の顔はできている。大丈夫だ。
再び馬車に乗り込んで、満月宮へと戻る。
「わー、足が冷たいです」
「だから、そりに乗っていろと言ったんだ。雪が入ったんだろう」
「だって、私が乗っていたら重くなりますよ? リヒャルト様が一人で引っ張るのは大変です」
「ヴィオラ一人くらい、軽いものだ」
先ほど、口を滑らせかけたことなんかなかったように、ヴィオラは笑っていた。
「風邪をひかないように、きちんと乾いた服に着替えてから来るんだぞ」
「それは、リヒャルト様も一緒ですよね」
つい、口が滑りそうになった。彼への恋心が育ち始めていると、言葉にして告げそうになった。
その時、親指だけわかれていて、ほかの四本の指は一体になったミトン型の手袋が目に留まる。そのミトンに包まれた小さな手。
(……言っては、だめ)
その手袋を見たとたん、現実に引き戻された。
育ててはいけないと思っていたはずなのに、この気持ちには蓋をしようと思っていたはずなのに――リヒャルトの側にいたら、どんどん気持ちが大きくなってしまう。
きゅっと唇を噛んで、出かけた言葉を封じた。
「どうした?」
「えっとですね、帰ってお茶にしましょう。サンルームでしたよね?」
首をかしげて微笑む。子供の顔はできている。大丈夫だ。
再び馬車に乗り込んで、満月宮へと戻る。
「わー、足が冷たいです」
「だから、そりに乗っていろと言ったんだ。雪が入ったんだろう」
「だって、私が乗っていたら重くなりますよ? リヒャルト様が一人で引っ張るのは大変です」
「ヴィオラ一人くらい、軽いものだ」
先ほど、口を滑らせかけたことなんかなかったように、ヴィオラは笑っていた。
「風邪をひかないように、きちんと乾いた服に着替えてから来るんだぞ」
「それは、リヒャルト様も一緒ですよね」