転生王女のまったりのんびり!?異世界レシピ ~次期皇帝と婚約なんて聞いてません!~
不承不承と言った様子で入ってきたセドリックは、おとなしくヤエコの前に座る。ヤエコは、セドリックを上から下までもう一度見回し、そしてふんと鼻を鳴らした。
「国交を開くのは反対なんだろ、だったら、放火を命じてもおかしくはないな」
「――あなたは馬鹿か」
「母上に向かって、馬鹿とはなんだ!」
セドリックの言葉に憤って飛び出しかけたタケルの腕を、ヤエコはそちらには見向きもせずに掴んだ。
どうやったら、見ないで掴むことができるのか、ヴィオラにはさっぱりわからない。
「――私達がどうして馬鹿だと?」
「知れたこと。放火をすれば、被害が大きくなるに決まっている」
「そりゃまあそうだが、私達をこの国から追い出す理由が作れるならそれでいいんじゃないのかね?」
「――違う!」
もう一度セドリックが声を上げる。彼がそんな様子を見せたことはなかったから、ヴィオラも思わず飛び上がりかけた。
「ヤエコ殿、異母弟の話を聞いてもらえないだろうか。異母弟は――そうだな、放火をするような愚か者ではない」
「『愚か者ではない』の前に、ずいぶん間が空いたな、兄上――だが、今の言葉に感謝はする」
リヒャルトの静かな言葉に、セドリックは頭を下げた。
「国交を開くのは反対なんだろ、だったら、放火を命じてもおかしくはないな」
「――あなたは馬鹿か」
「母上に向かって、馬鹿とはなんだ!」
セドリックの言葉に憤って飛び出しかけたタケルの腕を、ヤエコはそちらには見向きもせずに掴んだ。
どうやったら、見ないで掴むことができるのか、ヴィオラにはさっぱりわからない。
「――私達がどうして馬鹿だと?」
「知れたこと。放火をすれば、被害が大きくなるに決まっている」
「そりゃまあそうだが、私達をこの国から追い出す理由が作れるならそれでいいんじゃないのかね?」
「――違う!」
もう一度セドリックが声を上げる。彼がそんな様子を見せたことはなかったから、ヴィオラも思わず飛び上がりかけた。
「ヤエコ殿、異母弟の話を聞いてもらえないだろうか。異母弟は――そうだな、放火をするような愚か者ではない」
「『愚か者ではない』の前に、ずいぶん間が空いたな、兄上――だが、今の言葉に感謝はする」
リヒャルトの静かな言葉に、セドリックは頭を下げた。